特集:開発人材のダイバーシティ(3)

性別や年齢ではなく能力とやる気で評価される体制
企画職として『モンスターハンター3G』および『モンスターハンター4』に携わり、現在は、新規プロジェクトのストーリーや台詞を作成する「進行」と村やショップの内容を設定する「施設」の2つのユニット(約15名)を統括するリーダーに指名され、スタッフのスケジュール管理や他職種との調整等も行っています。
カプコン入社の決め手は「人」でした。面接で出会った先輩社員は個性的な方々ばかりで、自然に自分の意見が言えました。面白いゲームをつくるには面白い人たちと働くこと。入社4年目の今も、女性が見てかわいいと思える視点で、テキスト表示のデザインにポップな色味や丸いフォントを採用するなど、「自分らしさ」を打ち出しています。
将来は子育てと仕事を両立する女性企画職の先駆者に
今までは先輩についていくばかりでした。しかし、後輩に女性社員が多く入ったこともあり、今度は私が後ろを振り返り、男性の先輩には相談しにくい悩みを吸い上げて、後輩たちを引き上げていく番です。その役割を果たすにはまだまだ経験不足ですが、今後は一人前のユニットリーダーを目指して皆を引っ張っていきたいと思います。
カプコンでは、短時間勤務制度や育児休業制度が整い、それぞれのライフステージに適した勤務体系を選択できます。企画職では子育てをしながら働く女性がまだいません。将来は子育てと仕事を両立する女性企画職の先駆者となって、女性や子どもたちにも楽しんでもらえる幅広いジャンルのゲームづくりに挑戦したいですね。
新人時代から作曲機会を与えられ、メインコンポーザーへと成長
音大卒業後、カプコンに入社。新人時代は「プラネットワーク」という新人だけで編成されたプロジェクトチームでゲーム中の曲づくりを担当しました。その後も様々なタイトルの制作に参加。『モンスターハンター4』では、アイルーというかわいらしいキャラクターの登場するミニゲーム曲を担当しました。女性ファンも多いゲームなので、柔らかい音色や思わず口ずさめて、女性にも共感してもらえる音楽性を意識して作曲しました。現在は、『モンスターハンター4G』にメインコンポーザーとして携わっています。新人の頃から大きなチャンスが与えられ、それを乗り越えることで成長してこられたのだと実感しています。
多様な人の協働からユニークな音楽が生まれる
ゲーム音楽は多くのクリエイターが協力してつくり上げていきます。感じ方やつくり方は人それぞれですが、各々がもっている多様な特長や得意分野が組み合わさることで、ユニークで素晴らしい曲が生まれます。そこがチームで曲づくりをすることの醍醐味ですね。
カプコンは先進的な技術を積極的に取り入れるとともに、新しいことに貪欲にチャレンジしています。私もアレンジアルバムの監修やユニバーサル・スタジオ・ジャパンへのモンスターハンターイベント用楽曲の提供など、ゲーム以外の分野にも挑戦中。異なる分野で刺激を受け、そこから得た感性や知識をゲーム音楽の制作にも反映させています。今後も挑戦を続けることで、ファンの皆さんの心に届く曲をつくっていきたいですね。